A-bikeも一般的な自転車同様、駆動機構の定期的なメンテナンスが必要です。
今回はチェーンルブの注油方法について解説します。
お勧めのチェーンルブ
A-bikeの駆動機構は全てギアケースに納まっているため、チェーンやギアに付着した砂利やホコリなど汚れを除去するためにはケースを分解しなければなりません。
それを避けるため、なるべく汚れが付着しないよう、粘度が高いウェットタイプよりも粘度低めのドライタイプのチェーンルブの使用をお勧めします。
ドライタイプは汚れが付着しずらい利点と引き換えに効果が長続きしない、また雨で洗い流されてしまうというウィークポイントもありますが、もともと長距離走行や雨天走行を得意としないA-bikeには適していると言えます。
A-bikeの駆動機構の構造
A-bikeの駆動構造から見てみましょう。
ギアケースを割腹すると内部には、
・フロントギア
・ミドルギア
・スプロケット
の3枚(厳密にはミドルギアは2枚重ねなので4枚)のギアがあり、2本のチェーンで伝達しています。
こちらの2本のチェーンに注油していきますが、注油だけの場合は割腹の必要はありません。
それでは実際に注油します。
注油方法
A-bikeをひっくり返すとギアケースの底面は後ろ側のチェーンに直接アクセスできるよう切り込みが設けてあります。
まずはウェスやキッチンペーパーなどでチェーンに付いた汚れを拭き取りましょう。
次に、クランクを手で廻してチェーンの駒を進ませながら、スプロケット部分にチェーンルブを垂らして注油していきます。
あまり多量を垂らしてしまうとケース内にルブが溢れてしまいますので、1滴ずつ適量を注ぎましょう。
ぐるりと1週注油し終えたら、次は前側のチェーンです。
前側のチェーンはケースで完全に塞がれていて直接アクセスできませんが、ケース底面のクランク軸のところに3mmほどの穴が開いています。
これこそが前側のチェーンに注油するためのメンテナンスホールです。
こちらもクランクを廻しながら数滴注油しましょう。
注油し終えたら、クランクを数回廻してチェーンルブを全てのチェーン、ギア、駆動機構全体に行き渡らせ、馴染ませます。
作業は以上。
スプレータイプのルブの場合も同様に注油してください。
注油の頻度、タイミングは?
一般的にドライタイプのチェーンルブの場合、100kmほどの走行に効果を発揮すると言われています。
しかし、これはあくまで目安。
クランキングの際にチェーンやギアのカチャカチャ音が気になったり、濡れた路面を走行した後などはこまめに注油していただくことをお勧めします。
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